きままなあさこ

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【夏の思い出】秋めいてきたので運動不足な私がシーカヤックに参加したときの思い出でも語る

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以前、たー兄(息子)の行事学級レクレーションが開催された。

その内容が海でシーカヤック体験をするというものだった。

 

私にとって今年の夏一番のビッグイベントであり、とても思い出に残る経験だった。

その経験をここに記す。

 

まずシーカヤックを知らない人のために簡単に説明しよう。

シーカヤックをしらない人の頭の中には、カヌーか、ボートか、シーカヤックのどれかが浮かんでいるのではないだろうか。それはほぼ当たり。正解。

 

シーカヤックという単語すらしらない人の頭の中には、美味しそうなカヤック型のお菓子でも浮かんでいるかもしれない。それも当たりで良いと思う。

 

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カヌー、ボート、シーカヤックの違い

ボートとは

背中側が進行方向であるものをボートと言うらしい。

これがボート↓

 

ボート

引用元:東京オリンピック2020

 

  シーカヤックとは

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シーカヤック当日の私

海が怖い私は当日までドキドキしていた。

 

 参加者は約30名だった。息子の友人とその親、知らない人もいた。

シーカヤックのスケジュールは準備したあと、午前中に目的地へ行き、弁当を食べ、来た海を帰るというコースだ。一日かかりのコース。

  

スタッフからパドルの漕ぎ方、注意点の説明があった。

スタッフは皆明るく、親切丁寧にサポートをしてくれた。

 

出発前にたー兄友人の父に「格好はプロの人みたい」と言われた。

「よく言われます」と適当な返事をした。

 

 ちなみに当日の私の格好はこれ↓

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誰だか分からない。

 

海上の日差しはかなりきつい。そのための完全防御だ。

ポケットにはSPF50PA++++の日焼け止めも入っている。

絶対焼きたくない!炎天下の作業はSPF50、PA++++が良い。

 

 

徹底的に防御しているのには、もう一つ理由がある。

 

今年の夏、プールに行った。

日差しをよけながら泳げばいいものの、たー兄と一緒にそれはそれは本気で泳いだ。あの楽しかった思い出。

 

その結果がこれ↓

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20歳ほど老けただろうか。

色が黒くなるだけで、今までの化粧も着ていた服も妙ちくりんになった。

 

日焼けしたくない」これがもう一つの理由である。

 

シーカヤックに乗る

2人乗りのカヤックと、1人乗りのカヤックがあった。

たー兄は1人で乗りたいと言うので、私も1人で乗った。 

   

 

スタッフにパドルの漕ぎ方を教えてもらったが、パドルを漕ぐのは難しい。

苦戦していると、スタッフの一人に「フォームが綺麗」と褒められた。

 

嬉しい。

 

フォームが綺麗な私↓20191001131328

 

 

 

フォームが綺麗な私はカヤック集団の真ん中あたりにいた。

 

 

これでも苦戦している。

 

 

一生懸命漕いでいると、またスタッフに「シーカヤックしたことあるんですか?すごく上手ですね」と言われた。

 

 

嬉しい。

 

 

「褒めても何も出ませんよ。出るのは日焼け止めぐらいです。」

 

 

ははは

 

 

と、初対面の人にクソ寒いジョークをかましつつパドルを漕いだ。

 表情が見えないのでジョークかどうかも分からなかったかもしれない。

 

とにかく見てくれだけは立派なプロのシーカヤック乗りになっていた。

 

パドルも軽く、もしかしたら余裕で終わってしまうんじゃないかと思い、物足りなささえ感じていた。

 

肝心のたー兄は友人がいたため、私とはほとんど接することなくシーカヤックを楽しんでいた。

 

 

カヤック前半

海はとても穏やかで、カヤックを止めていてもほとんど揺れないぐらい凪だった。

海の底は見えない。スタッフに水深を聞くと「30m」ぐらいですと言った。聞いた瞬間に怖くなったので下を見ない様に漕ぎ続けた。

 

 

実際に参加してみると、なかなか楽しい。

 

 

しかし、そこから30分程漕ぐと、私のカヤックに異変が起こった。

なぜか右ばかりに進むのである。

 

漕いでは左にカヤックを回し、また漕いだら右に行き過ぎるため左に旋回する。

一周回ったりもした。

 

というか何週回ったか覚えてないぐらい回った。

カヤック難しい。

 

クルクルな私↓

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前に全然進まないけどそれでも楽しい。

 

近くのスタッフと話をしたり、知らない参加者とも話した。

 

途中で海藻が流れてきたり、魚が跳ねたりしていた。洞窟らしき穴もあった。

 

普段見ることの無い光景にテンションも上がる。

 

すごく夏を満喫している気分になった。リアルに充実しているリア充に変身した。

 

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しばらくすると海面中に広がる謎の物体が漂っている。クラゲだ。 

 

クラゲゾーンには見飽きる程クラゲが浮いていた。

 

ふと触りたくなりクラゲを触ったら手に妙な匂いがついた。

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海水で洗ってもなかなか落ちない匂いだった。帰るまで手がこの匂いのままだと考えると地味に嫌になった。 

 

 

漕ぎ始めて1時間。

「目的地はあそこです!もうすぐですファイト!」

とスタッフが励ます。

 

私は振り返り、来た海を確認する。まだ出発地点が見えている。

 

「あれまだここまでしか進んでない」となぜか不安になった。

 

あとどれくらいかかるのかスタッフに確認した。

 

 

ス「どれくらいかな~?1時間ぐらいかな?」

 

 

 

リア充の私は「わ~長いですね~!漕げるかなぁ?」とか本気の心配をジョークっぽく言った。

 

 

そんなこんなでクルクル回りながらもなんとか目的地に到着した。

 

 

目的地についてお弁当を食べた。

美味しい。みんなキャアキャア言いながら楽しそうに弁当を食べている。私も知らない人とお喋りした。名前は忘れたけど顔は覚えた。少し疲れた。

 
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カヤック後半

 

そして目的地から来た海を帰るためカヤックを出発させた。

 

 

30分ほど漕いだ。

 

 

しばらくするとクラゲ獲りに夢中になっているたー兄を見つけた。

 

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大丈夫じゃない人に大丈夫?と言われる程不安なことはないだろう。

余計なお世話かもしれないが、我が息子なので母親らしく声をかけた。

 

だがクラゲ獲りに夢中なたー兄に私の声は全く届かない。

 

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海の上って声が届かなさすぎてびっくりした。

 

たー兄もスタッフに声をかけられ進み始めた。

 

たー兄の漕ぐ姿が面白すぎて、私は海の上で1人笑っていた。

 

 

変なフォームの息子↓

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腕どうなっとるんや。 

 

海の上で上半身だけ競歩をしているんじゃないかというような不自然なフォーム。

 

そんなフォームなのですぐ追いつけるだろうと思ったが、たー兄は変なフォームなのにかなり早い。

 

たー兄は私を置いて漕ぎ、さっさと先頭集団に紛れた。

これが普段から体育の授業や水泳練習で体を動かしている小学生の実力なんだと、力の差をまざまざと見せつけられた。

 

綺麗なプロ並みのフォームの私はくるくるさんなのに、変なフォームのたー兄が早いとはどういうことなんだと少し嫉妬した。

 

帰りの道中で疲れがピークに来た、そのとき

 しばらく漕いでいるはずなのにゴールは見えない。

それどころかビリをキープし続け、前の人までも見えなくなった。

 

ビリの私の横には、心配そうな顔をしたスタッフが二名ついてくれていた。

 

最初はたくさん話してくれたスタッフも口数が少なくなってきた。

私も疲れがピークに達し、一言も発さなくなった。

 

左肩が一番痛かった。絶対なんかいると思った。

 

今は肩だけでなく腕まで痛い。

わき腹も痛い。どこもかしこも痛い。

絶対になんかいる。

 

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体が悲鳴を上げていた。

 

この感覚は覚えている。

中学生のとき、私はソフトボール部だった。

雨天の練習は4階建ての校舎の階段を延々と上ったり下ったりした。あの地獄の階段上りの絶望という名の感覚だ。階段上りのノルマと、シーカヤックを目的地まで到着させるというノルマ。最後まで終わらせないと周囲にも迷惑がかかり、どうにもならない。

 

どんどん体が動かなくなる。

 

休んでは漕ぎ

 

クルクル回っては漕ぎ、休み

 

何度も繰り返した。

 

 

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いや、まじ半端ないっす。

 

私は、こりゃ到着したら皆盛大に迎えてくれるだろうとか、逆にたー兄のお母さん運動音痴~とか言われるんじゃないかと思い何だか悲しくなった。

 

 しばらく頑張って漕いでいたが意識が朦朧としてくる。 

 

腕を動かそうと思う気力があるが、思えば思う程、腕が無視してくる。

これが腕の限界ってやつか。

 

 

 

いや、

 

 

ほんと、

  

 

もう無理。限界だ。

 

 

少し寝ようお休み。

 

 

 

と、天を仰いだその時、空から声が聞こえた。

 

「引っ張りましょか~」

 

私は勇者ヨシヒコの仏ってほんとにいるんだと青空に浮かぶ入道雲を見つめた。

 

勇者ヨシヒコの仏↓

「勇者ヨシヒコ ほとけ」の画像検索結果

引用元:テレビ東京 勇者ヨシヒコ完全図鑑

 

 

ふと我に返ると目の前にボートが止まっていた。 

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助け舟

 

 

船上のスタッフが船尾とカヤックをロープでつないで、目的地まで引っ張ってくれるそうだ。 

 

 

これがほんまもんの助け舟だ。

 

 

 

しかし、何を思ったのか私の心が私と戦っている。

私はこれでも見てくれだけはプロのシーカヤック乗りだ。ここで諦めたら終わりだ。子どもたちに示しがつかないじゃないか。と変なプライドが邪魔をした。

そして信じられないことに

 

 

いや、大丈夫です!

 

 

 

と言った。

 

 

 

「そうですか~ほな頑張って~!」

 

 

この言葉を聞いたとき現実に引き戻される。

 

 

アホ!私のどアホウ!

 

 

 

 

お兄ちゃん。行かんといて行かんといて。

あ~去っていく。

 

もう終わりだ。絶望の淵の中、素直じゃない女はモテないぞ!とかそんなこと考えてたと思う。

 

 

 

すると

スタッフはからかうようにもう一度

 

「助けるのは今だけですよ~う」

 

 

と言われプライドも見てくれも何もかも思いっきり投げっぱなしジャーマンして秒でこう答えた。

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心理作戦成功といったところだろうか。スタッフはニヤリと笑みを浮かべ、手際よく私のカヤックと船をロープでつないだ。

 

 

「パドルは絶対に縦にしておいてね」と言われた。命令に従う私。

素直だ。モテるかもしれない。

 

 

もう終わる。嬉しくて、肩の力が抜けた。

やっぱり肩は痛かった。やっと終焉を迎えるシーカヤック。それも思い出だ。

 

 

 船は私のカヤックを引きながらゆっくり進む

 

 

グングン進む

 

 

ゴイゴイ進む

 

    

 

いや、

 

 

これは早いぞ?

 

 

猛烈に早いぞ!

 

 

私のカヤックの時速が2キロ程度だとするとこれは30㎞は出ている。

スピードにして15倍!

 

 

体全体に風を感じる!気持ちいい。

 

 

カヤックにあるまじきスピードで海面を滑るように走るカヤック!

 

 

スピードが出過ぎてカヤックのそこではボンボンッと水面を叩く音が聞こえる!

「そうか、低く位置からスピードが出る様に石を投げると水切りが上手になるのか」と思った。

 

最後の船にけん引されての移動はバナナボートに近いものがあった。

バナナボートはこれ↓

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実際はバナナボートじゃないボードなので

シーカヤックでバナナボートじゃないバナナボート体験までできると思わなかった。

 

実際の私↓ 

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 怖くて悲鳴出た。

 

到着後、私は何事も無かったかの様に皆と話した。

 

私がバナナボート体験をしていたとは露知らず、後半の怒涛の追い上げに

 

「早かったね!」「すごいね!」などと声をかけてくる。

 

どうやら見てくれのプロの面子を保つことはできたようだ。

 

 

空を見上げると大きな入道雲がこちらを見ているような気がした。

 

話題の仏の様な雲はこちら↓

 

 

 
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 まとめ

私は身長164cm、運動出来るように見えてイマイチできない人間である。

こんなイマイチ人間でも苦労したが目的地に到着し、無事帰るという目的を達成できた。(最後は助けがあったが)初めてのシーカヤックは、海の穏やかを感じながら人と接し(最後はほぼ喋らなかったが)、クラゲを触ったりして海を十分満喫できた(手は臭くなったが)。参加して良かったと思った。 バナナボートじゃないエセバナナボート体験もでき(最後までたどり着けない人のみ)、とても充実した夏となった。

苦労した分の喜びはひとしおでした。

 

夏も終わったが、もし体験できる機会があれば、ぜひシーカヤックを経験してほしい。

 

出来る人も出来ない人もシーカヤックは楽しい

 

 

 

おしまい 

 

 

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