夏はジブリ!
毎年この季節になると、金曜ロードショーでジブリ祭りが開催される。
毎年、違うジブリの作品を私だけでなく子ども達も見る。
放送当日はテレビの前に座り金曜ロードショー鑑賞を行い、録画もする。
録画したものは夏休みの間繰り返し見る。
昔は、夕方のアニメがあったが、現在はほとんど放送されていない。
少子化の影響で視聴率が取れないからなのか、ただネットが普及したせいなのか…
大きくなった私達は、たまにアニメの話をする。
そのアニメは有名なドラゴンボールであったり、
ゴーストスイーパー美神であったり
つよししっかりしなさい!であったりする
私達の子は大きくなったら、ジブリやサマーウォーズの話をするのだろうか。
夫が飼っていたインコたち
昔、夫の家ではインコを飼っておりとても可愛がっていた。
一匹は以前きんに君の話で登場したセキセイインコのちょろ松、二匹目はオカメインコのピーコという名前だった。
ちょろ松はとても愛嬌のある奴で自分のことをギョロまちゅ、ギョロまちゅと喉を絞ったような鳴き声でしゃべることができた。自分の名前は正確に言うことはできないけど、手を近づけるとすぐに乗り移り、人懐っこくとにかくかわいい存在だった。
オカメインコのピーコは見た目は黄色でホッペはまん丸オレンジ色の見た目なので、メスかなと思いきや、名前のとおりのオスになります。
ピーコは手を近づけると羽を広げ鼻息荒く「ハッ」と拒まれてしまう。
射程範囲に指が入ろうもんなら問答無用で噛みついてくる。
この完全に批判される感じ・・・まさに辛口ピーコのファッションチェックだ。
酷評を受けた人たちはきっとこういう気持ちだったでしょう。
常日頃から怒りに満ちているピーコは、誰も手が付けられなかった。
そのときは夏休みで、夫の姉と以前ホーミーの記事で紹介した弟のチェンが金曜ロードショーで録画したジブリの大作「風の谷のナウシカ」を見ていた。
ナウシカおもしろい。何が面白いって王蟲はダンゴムシの部類ではなくワラジムシの部…その話は主旨からズレてしまうのでまた今度。
義姉のナウシカ愛はとどまることを知らず、1日中、何度も、何度も繰り返しリピートしていた。
それに付き合っていた夫ももう脳内で、セリフが先回りしてくるほどだった。
【弟のチャン】
※チャンカワイさんとは全く関係はありません。
【義姉】
夫はナウシカの中でも特に印象深いのは、序盤でユパ様が連れてきたキツネリスとナウシカの出会いのシーンだという。
人になつかないというキツネリスに手を近づける。
するとガブッ噛まれてしまうのだが、それに臆することなく接するナウシカにキツネリスも心を開いてくれた。
一番の見せ場、素敵なシーンですよね。
一回目の試聴では王蟲の存在と、この部分しか覚えてないぐらい印象的なシーン。
そのシーンを何回も見ている夫は決意する。
ピーコの鳥かごの扉を開け、人差し指を横に向けこう言った。
羽を広げて威嚇の姿勢をとっているピーコ。
更に近づけると案の定噛みついてきた。
でも大丈夫。
夫はすでに風の谷に住んでいるナウシカだ。
あの青き衣をまといて金色の野に立つナウシカだ。
指は噛まれたままだか臆することなくこう言った。
…1、2、3、4、5秒経ち
6、7、8、9秒たったくらいで我慢出来ず夫は言った。
結局ピーコと打ち解ることは出来なかった。
実はピーコにも以前コピーという相方がいた。というか相方になるはずだった。
コピーを連れてきて一緒につがいとし飼う予定だったのだが、コピーをいざピーコの籠に入れようとすると、いつものように威嚇の姿勢になり受け入れようとせず、結局二匹はそれからあいまみえることなく、コピーは知り合いに引き取られていった経緯があった。
ピーコは中々他者を受け入れようとはしなかった。
ピーコにひどく傷つけられた心を癒すため夫はちょろ松の籠を開けちょろ松と呼ぶ。
ギョロまちゅと言いながらポンッと手に乗ってくれる。
あぁなんて可愛いんだ。
十分に癒されたころ、ちょろ松は夫の腕から自分の籠の上にポンッと飛び移った。
夫はハッと気付く。
ピーコの籠の扉を開けたままにしてあったのだ。
時すでにお寿司。
【こちらが時すでにお寿司】
引用元:時すでにお寿司公式Twitter
いろんな寿司があります。
ちょろ松は、ポンッポンッポンッとピーコの籠の入り口をくぐり中に入り込む。
夫はまずいと思いすぐにちょろ松を取りだそうとしたのですが、純真無垢なちょろ松はさらにポンッポンッとピーコのいる止まり木に乗ってしまったのです。
危ないっ!と思いすぐさま取り上げようとしたときに、夫はあることに気付きました。
ピーコが威嚇のポーズをとっていない。
そしてさらにちょろ松はギョロまちゅと鳴きながら近づいていくがピーコは何もせず佇む。
ピーコがちょろ松を受け入れた瞬間だった。
ちなみにもう一回説明しておくとちょろ松はセキセイインコのオスであり、ピーコはオカメインコのオスである。
その日から二匹の共同生活が始まった。
夫は最初は不思議な感覚を覚えたが二匹の仲睦まじい姿を見てこれでよいのだと思ったそうです。
二匹はどういう関係なのかは分かりません。品種はちがうけど同性の友達なのかもしれないし、恋人みたいに思っていたのかもしれません。
ただ言えるのは、夫婦のように仲良く寄り添って寝ている姿を見てこういう関係も成立するということです。
最後に
世にはLレズGゲイBバイやTトランスジェンダー色々な問題がある。
全世界の人がこの問題を納得のいくように解決するのは難しいかもしれない。
私は個の意見をあーだこーだアーユルベーダと言うつもりはない。※アーユールベーダはインドスリランカ発祥の健康法である。
まずはその人の考えを尊重すべきだと考える。
結果だけをいきなり考えると怖くなることもあるかもしれない。
そうなると全く聞く耳を持たず頭ごなしに否定してしまう人もいるけれど、ナウシカがキツネリスに接したときのようにまずは相手を受け入れ考えてみるのが良いのではないだろうか。
最後にそう言えば夫はこの話をした後にこんなことを言っていた。
そうだよね。足の毛が濃いのは悩むよね。
皆さんもし自分を受け入れてくれない人がいるときは相手の口元に人差し指をもっていきこう言ってあげてください、
「おいでさぁ、ほら怖くない。
怯えていただけなんだよね。」
仲良くなるかもしれませんし、馬鹿にしているのかと言われるもしれませんし、ガブッと噛まれるかもしれません。
おしまい
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